機能比較は意味がない (新システム導入のアドバイス)

パッケージシステムを入れるときには、選択方法が難しく下記のような機能比較をして検討をすることが多くなってきました。
ただ、同種のパッケージシステムは似たような機能を持っており、機能を○、×、△など2次元で評価しても、
大きな違いがあるということがなくなってきました。

機能  A社  B社
見積システム エクセル利用 見積システム利用
予実積管理 四要素でわかりやすい 四要素に集計が別途必要
図面管理 標準対応 × 図面管理を
別に利用
過去の部品表コピー 標準対応 標準対応
部品表取込 標準対応 標準対応
バーコード管理 標準対応 標準対応
在庫管理(総平均法) 標準対応 移動平均
ロットトレース × できない × できない
原価差額管理 標準対応 × できない
配賦 標準対応 × できない


<例として上記の表で見積システムはどれが最適なのかを選択する>

見積システムでは、見積入力画面で得意先コードに得意先が表示されます。
製品コードで製品名が表示されますが、個別受注生産の部品、製品を見積するときには毎回違うため手入力になります。
エクセルで得意先名がコード入力で表示されるだけの機能であれば、エクセルの方がフォーム変更が自由で使いやすく、
仕入単価を知りたいきは、過去の仕入単価がエクセルで参照できれば解決できます。
結論としてはエクセルの方がよいということになります。
ただ、他の営業が作成した見積をチェックしたい、コピーしたいときには、見積システムにて共有すると管理が楽になります。

機能を比較する前に自社の現状を知り、何が問題なのかを見つけ、何が必要なことなのかをアドバイスしてくれる
「人」が大切です。

新システムを導入するのに使わない道具の比較をするのではなく、本当に必要なことは何なのか、組織のコミュニケーションか、
ルールの改定か、道具なのかを見極めるアドバイザー「人」とともに比較検討することが、新システム導入の成功ポイントになります。

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