生産管理、ERPシステムのステップ別導入方法

生産管理システム、ERPシステムを導入して未稼働となっている原因のひとつに
パッケージソフト全てを一度に動かさないといけないと勘違いして全員参加のプロジェクトにて強引に押し進めてしまったケースがあります。

システム導入前のソフトパッケージ検討中のお客様で、たくさんの機能がついているソフトパッケージを選択して購入するという方がいました。
私はまた未稼働のお客様が増えそうだなと感じていました。
パッケージソフトは普及されてから20年以上経つものも多く、機能面においては既に成熟しています。
ただし、成熟していないのはそれを使う人なのです。
導入担当の方は能力がある方が多いのですが、実際の現場はそういうわけには行きません。

現在システムが何も入っていないお客様は、下記の導入方法のようにステップアップしていくことをお勧めいたします。
そして、パッケージソフトとしては機能のあまりついてない基本的なものを選択された方がいいと思います。

例えば、個別受注生産のお客様では、生産管理システム、ERPシステムとまで必要なく、まずは部品表から発注仕入管理だけでもしっかり立ち上げる。
また、見込生産のお客様もマスター整備して発注仕入管理をまず稼動させるなど、最低限で一番効果のある部分を稼動させることをお勧めいたします。

既にシステム構築されている方は、現在のシステムが本当に効果があるのか、当初の目的にあっていたのかの検証が必要です。
システム導入前に比べて金額に換算して具体的にいくら効果があったかを算出しましょう。
そして、次のステップに進むときは具体的にいくら効果がありどこまで目指すのかを考案して行きましょう。
この場合も選択するパッケージソフトは基本的な機能をもったものを選択して、できる限りシンプルにしていきましょう。
特に帳票系などはEXCEL抽出出力などを使い基本部分を軽くしておきましょう。

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