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操作性で選ぶ生産管理システム:ブラウザ型 vs インストール型

生産管理システムを導入するにあたって「機能の多さ」や「コスト」を気にする企業は多いですが、実際に現場で使い続けられるかどうかを左右するのは操作性です。
実は、システムが「ブラウザ型」であるか「インストール型」であるかは、操作性に大きく関係します。Webアプリのように使うブラウザ型と、専用ソフトとしてPCにインストールするタイプでは、現場での使い勝手が全く異なるのです。
このページでは両者の違いを操作性の観点から6つの項目で比較し、自社に合ったシステム選びの判断ポイントを解説します。

ブラウザ型・インストール型とは

ブラウザ型はGoogle ChromeやEdgeなどのブラウザ上で動作する生産管理システムです。サーバー側にプログラムが置かれ、各端末はブラウザでアクセスして利用します。クラウド型のシステムは多くがブラウザ型です。

インストール型はPCに専用ソフトをインストールして利用するタイプです。WindowsアプリとしてPC上で直接動作します。オンプレミス型のシステムに多く見られます。

操作性の6つの観点で比較

[1] 導入と利用環境

ブラウザ型は、ブラウザがあればどの端末からでも利用でき、インストール作業が不要です。新しい端末を追加するときも、URLを開けばすぐに使い始められます。スマートフォンやタブレットからも、社外の端末からも、柔軟にアクセスできます。

インストール型は、各PCにソフトのインストール作業が必要です。新しい端末を追加するたびにインストール・設定の手間が発生します。一方、利用環境はPC内で完結するため、ネットワーク不調の影響を受けにくいメリットがあります。

→マルチデバイスや出先利用を重視するならブラウザ型、社内の特定PCで安定運用したいならインストール型がおすすめです。

[2] 操作の速さと入力のしやすさ

ブラウザ型は、画面遷移時にサーバーとの通信が発生するため、応答にわずかな遅延が発生します。日常的に大量のデータを入力する業務では、この小さな遅延が積み重なってストレスになります。また、ブラウザのショートカットキーと業務操作が競合する場合もあります。

インストール型は、PC内で処理が完結するため、応答が速くキーボード操作も軽快です。Tabキーやファンクションキーを多用する高速入力が可能で、慣れた担当者なら1日数百件の入力もスムーズにこなせます。

→現場での入力スピードを重視するならインストール型を検討しましょう。

[3] 印刷機能

ブラウザ型は、印刷のレイアウトがブラウザの仕様に左右され、帳票やラベルの位置ズレが発生しやすい傾向があります。また、専用ラベルプリンタやバーコード印刷との連携が弱く、追加の設定やツールが必要な場合があります。

インストール型は、プリンターと直接やりとりできるので、帳票やバーコード・ラベルの印刷まで安定して行えます。位置ズレや文字化けの心配が少なく、定型帳票を大量に出力する現場でも安心です。

→帳票出力やラベル印刷が必要な工場には、インストール型がおすすめです。

[4] 周辺機器との連携

ブラウザ型は、計量器・バーコードリーダー・センサーなどの機械と直接つなぐのが難しく、別の仕組み(中継ソフトやAPI)を介して連携する必要があります。

インストール型は、USBケーブルでつないだ機器とそのままやり取りできるのが大きな強みです。計量データの自動取込、バーコードスキャナでの実績入力、製造機械からのデータ取得などが、追加コスト少なく実現できます。

→システムと他の機械をつないで現場効率化を行いたい場合は、インストール型が便利です。

[5] ネット環境への依存度

ブラウザ型ネット接続が必須です。回線トラブルや通信障害が起きると業務が止まり、工場内のWi-Fi環境が不安定だと画面が固まったり入力データが消えたりするトラブルが発生する可能性があります。

インストール型はPC内で処理が完結するため、ネット環境の影響を受けにくいのが特徴です。工場内のWi-Fi環境が不安定でもシステム本体の動作には影響しにくく、現場での運用が安定します。

→ネット環境が不安定な工場ではインストール型が安心です。

[6] ファイル・フォルダ管理

ブラウザ型は、ダウンロード先が決まっていることが多く、保存場所を自由に選んだり、社内の共有フォルダと直接つないだりするのは難しい傾向があります。ファイル名の一括変更といった操作にも弱いのが現実です。

インストール型は、Windowsのフォルダ操作と同じように扱え、共有フォルダともスムーズに連携できます。図面・工程表・写真などのファイル群を製番ごとに整理して管理する運用にも向いています。

→図面や工程表のファイル管理は、インストール型のほうが簡単にできます。

ブラウザ型・インストール型の操作性比較早見表

比較項目 ブラウザ型 インストール型
導入の容易さ ○ 端末追加が容易 △ インストール必要
操作の速さ △ 通信遅延あり ○ 軽快な応答
印刷の安定性 △ 位置ズレが起きやすい ○ 帳票・ラベルが安定
周辺機器連携 △ 中継が必要 ○ USB直結で簡単
ネット環境への依存 × 必須 ○ 影響を受けにくい
ファイル管理 △ 保存場所が限定的 ○ Windowsと同等の操作性
マルチデバイス対応 ○ スマホ・タブレット可 △ PC中心
社外からのアクセス ○ 柔軟に対応 △ VPN等が必要

中小製造業が選ぶ際の判断ポイント

中小製造業の生産管理システム選定では、業務環境と利用シーンに応じて選ぶのが基本です。

ブラウザ型が向いているケース インストール型が向いているケース
営業担当者が出先からアクセス 1日に大量のデータ入力を行う部品加工業
複数拠点・複数工場で同じシステム利用 帳票・ラベル印刷の安定性が重要
スマホ・タブレットで現場入力 計量器・バーコードリーダーとの連携
端末の入れ替えが頻繁 ネット環境が不安定で安定動作が必要
「二者択一」ではない選び方も

最近は、基幹はインストール型、現場入力はスマホ・タブレットのブラウザ型を組み合わせるハイブリッド運用も増えています。両者の強みを活かし、業務シーン別に最適な形を選ぶ柔軟な発想も検討してください。

試用して現場の声を確認するのが最も確実

カタログや営業説明だけで判断するのではなく、実際に試用してみて「現場の社員がどちらの方が操作しやすいと感じるか」を確認するのが最も確実です。1日に何百件もデータ入力を行う担当者、ラベル印刷を頻繁に行う出荷担当、現場で実績入力する作業者など、毎日システムに触れる人の体感が大切です。

試用時に確認すべきポイント
  • 1日数百件の入力業務がストレスなく行えるか
  • 普段使うプリンタで帳票・ラベルが正しく印刷できるか
  • 計量器・バーコードリーダーが問題なく動作するか
  • ネット環境が不安定になったときに業務への影響が少ないか
  • 図面・写真などのファイル管理がスムーズか

まとめ|操作性で選ぶ生産管理システムの最適解

生産管理システムの選定において、機能や価格だけでなく操作性を比較することは欠かせません。ブラウザ型とインストール型はそれぞれに強みがあります。

自社の業務環境や利用シーンに合ったタイプを選ぶことで、システムは現場に定着し、生産性向上につながります。ブラウザ型とインストール型のどちらが優れているかという単純な二者択一ではなく、自社の業務環境に合わせて選ぶことが大切です。

システム選定で迷う際は、実際に試用して現場社員の感想を確認するのが最も確実です。操作性の比較を軸に、自社に最適な生産管理システムを見極めましょう。

インプローブの生産管理システム「Prevision」はインストール型を採用し、工場現場での高速な入力・安定した帳票印刷・周辺機器との直接連携など、製造業の実務に必要な操作性を重視しています。「ブラウザ型とインストール型のどちらを選ぶべきか」「現在のシステムの操作性に課題がある」というご相談、お気軽にお寄せください。

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